電波の日・情報通信月間記念講演会 開催報告

令和6年度「電波の日・情報通信月間記念講演会」を開催

<脳情報を活かした知覚認識とAI、人に寄り添うAIの実現などを解説>

中国総合通信局(局長:小原 弘嗣)は、中国情報通信懇談会(会長:芦谷 茂)との共催により、令和6年5月30日、広島コンベンションホール(広島市東区)において、電波の日・情報通信月間を記念した講演会を開催し、オンライン配信を含め中国地域のみならず全国の地方公共団体、ICT関連企業等127名の方に聴講いただきました。

講師には、国立研究開発法人情報通信研究機構 未来ICT研究所脳情報通信融合研究センター 統括

柏岡 秀紀 氏をお迎えし、「脳情報を活かした知覚認識とAI ~人に寄り添うAIの実現~」と題して講演いただきました。

講演では、AIの進化の歴史や、AIと脳情報の融合についての研究装置や手法などを説明された上で、脳活動から知覚内容を解読する「デコードモデル」を利用することにより、動画広告のシーンごとの知覚・印象内容を解読し、動画広告視聴時の消費者の意識・無意識の反応を形容詞などで表現し、広告作成に役立てている例などが紹介されました。

また、既存のAIモデルに脳情報を取り込み情報量最大化の自律学習をさせることで、より人間と類似したAIの実現可能性が高まることなどについて解説されました。

脳情報融合AIが発展すると、画像をイメージするだけで出力し、会話の理解度が可視化できるなど、だれもが快適で質の高い生活を送ることができる人間中心の社会の実現に貢献できるとされる一方で、人はそれぞれ個性があり感じ方が違うため、学習させる脳情報にも一部ばらつきがあることが指摘されました。未来ICT研究所脳情報通信融合研究センターでは、今後も脳情報融合AIモデルの社会実装に向け研究開発を通じて人に寄り添うAIの実現を目指していくとのことです。

 中国総合通信局は、関係機関と連携して、今後ともICTの先進的な活用事例などの取組を積極的に紹介し、ICTを活用した中国地域の地域活性化に寄与していきます。

(参考)

※「電波の日」(6月1日)

 昭和25年6月1日に電波法・放送法等が施行され、電波利用が広く国民に開放されました。これを記念して国民の電波に関する知識の普及・向上と電波利用の発展に役立つよう制定されたものです。

※「情報通信月間」(5月15日~6月15日)

 昭和60年4月1日に電気通信市場が民間に開放されました。これを記念し、情報通信の普及・振興を図ることを目的として、毎年「情報通信月間」を設け、全国各地でさまざまな行事を実施し、情報通信について広く理解と協力を求めていくこととしています。

<プログラム> 

1.開会挨拶 中国総合通信局 局長 小原 弘嗣

2.講演   国立研究開発法人情報通信研究機構 柏岡 秀紀 氏

演題:脳情報を活かした知覚認識とAI

   ~人に寄り添うAIの実現~ 3.閉会挨拶 中国情報通信懇談会 運営委員長 相原 玲二 

講演会(会場)の様子             講師の柏岡 秀紀 氏